「8」 adjustment 調整 正義 均衡
〜判断力・バランス・客観性〜
「4」の物質世界を掛けた数が「8」になります
4と同じく物事の安定やそれを継続しようとする数ですがそれにプラスして第三者の介入や法の力を必要としてくる要素があります
又数字を横にすると∞マーク(無限マーク)になり物質と精神、善と悪と言った相反する物事を永遠に行き来するエネルギーを表します
キーワードは力の集中、判断力、説得力、指導力、管理能力、責任などが挙げられます
ウエイト版の「8」は「力のカード」になります
ケブラー〜ティファレト
生命の木ではケブラー(正義)とティファレト(美)を繋ぐ「ラメド」と言うパスが割り当てられます
ヘブライ語 ラメド
ヘブライ語で牛つき棒(ムチ)の意味になり数字は「30」を示します
牛つき棒はそれを使い、牛を正しい方向(向かわせたい方向)の向かわせます
よって前進、支配力、訓練などの意味もあります
そのほかに不屈や30倍の祝福がある状態などを示すこともあります
天秤座
占星術では天秤座が割り当てられます
天秤座は自分から他者との関係をはかっていこうとするサインで公平さを重んじ、理性と感情のバランスを取ることが上手で、落ち着いた雰囲気と言う印象です
人と人とを結ぶ仲介役になることが多く、付き合いやすいと思われる人が多いですが誰にでも公平でいようとする為優柔不断にみられることもあるようです
又、天秤座の守護星が金星であることから美的センスも良いとされています
天秤座のキーワードとしてはバランス、平和主義、品位と調和、知的、理想を求める、社交的、美意識、身長などが挙げられます
エジプト神アマト
描かれている女性はエジプト神アマトであると言われています
地上を照らす光、太陽神ラーの娘とされ、頭にダチョウの羽を挿した女神で「神の定めたこの世界のあるべき正しい姿」と言う思想を表します。「アマト神」は、秩序、公正、善、法、真理、正義を司る女神とされています
頭に挿したダチョウの羽根は「真実の羽根」と言われ、死者の魂(心臓)の重さを量る為に天秤の一方に置かれたとされています
羽より心臓の方が重いと汚れた魂とされました
魂が羽の重さと釣り合うには生きているうちに喜びを見出せたか、他人に喜びを与えられたかが重要とされています
シンボル
4本立ての角錐(玉座) | 直線の三角は男性性 |
---|---|
8個の球体(玉座) | 丸の形は女性性 |
この二つで女性性と男性性のバランスの重要性や絶妙なバランスを表しています
4隅の円 | 光と影のバランス |
---|---|
女神アマト | 真理・正義 |
両手で持つ剣 | 三日月の柄頭であることから魔術師の剣(ソードのエースと同じ)直感的洞察力や精神力・意志 |
天秤 | 宇宙の重さを量る |
天秤の鎖 | 天秤の重さに関する原因 |
全体の青と緑の色 | 感情より知性・瞑想・万物の均衡 青は思考・緑は創造 |
法の制約の数「4」が多く描かれています
4つの角錐、4の倍数「8」の球体、四角形、4隅の円
これは感情や自然ではなく正しいか間違っているか(安定、法、制限)に重点がおかれ、規則正しく制限されている事を表します
左の天秤皿 | アルファの文字で最初・始まり |
---|---|
右の天秤皿 | オメガの文字で最後・終わり |
左右の天秤が釣り合っていることから正反対のものが完全にバランスが取れていることがわかります
女性はこの天秤をみて細い笑みを浮かべていることから「満ち足りた女性」とも言われています
イメージするヒント
ここで言う「正義」とは均衡、バランスを取ることであり、価値に見合わないことや対等でないことは「悪」とされます
このカードが出た時、理不尽な事柄に関して何もしなくても世のことわりとして自然に均衡が保たれるような変化が起きる事を示します
アドバイスで取るならば普段の自分の行いが正しく判断され、それに応じた結果が現れるので自分が考える正しい行いを心がけましょうと捉えることができると思います
今の現状では過多になっている時は要らないものを手放し、足りていない事柄については補うよう、乱れたバランスを正して行く時期であるとも言えます
場合によっては「8」は第三者の介入も示唆することから解決するには専門家を頼る事を示唆しています
キーワード
トート・タロットでは基本逆位置は読みませんが周りに出たカードや状況に応じてポジディブにもネガティブにも捉えていきます
一つの物事であってもいろいろな角度からみて捉え方が違うのと一緒です
カードのイメージからご自分でいろいろ考えてみましょう
正義・バランス・真面目・常識的・安定を保つ・公正・客観的・冷静・環境に左右されない・堅苦しい・判断・分析力・均衡・理性・契約・法的な事・自分らしさの欠如・表現の欠如・融通が効かない・思考のみで判断
乱れた均衡を正す時
法を頼る
理想を現実させたい時
自分の行いがそのまま判断される
まとめ
余談ですがこのカードの対照的なカードとして「愚者」が挙げられます
このカードは相反するものの調和、バランスを取ろうと言う性質からこの2枚が一緒に出てきた時はお互いの良いところを調和させ最強の状態を示します
普段から自分の行動に気をつけたいカードになります
バランスを取る事はいいとして法の手を借りなくてはいけない状態にはあまりなりたくないかなぁと思いました
何か参考になれば幸いです